たらい回し【たらいまわし】

スポンサーリンク
 

【意味】

盥回し(たらいまわし)とは、一つの物事を順送りに移しまわすこと。あるいは、二人以上の者が、馴れ合いで順々に出てくること。

【名前の由来語源・成り立ち】

>
盥回し(たらいまわし)の名前の由来について、もともと「たらいまわし」というのは、仰向けに寝て、足でたらいを回す曲芸のことだった。

曲芸師は寝たままで、たらいだけを次々に受け渡すことから、転じて一つのことを馴れ合いや責任回避などから順繰りに送り回すことをいうようになった。

【使い方・実例・用例】

*歌舞伎・伊勢平氏栄花暦〔1782〕三立(暫)「『オオ、それそれ、われを引立てに来たのだ。立て』『嫌だ、盥廻(タラヒマハ)しめ、無くなりゃあがれ』『何だ、盥廻(タラヒマハ)しだ、如何におれが鬢が薄いといって、あんまり見立てやうをしやがったか』」

*真理の春〔1930〕〈細田民樹〉頭の上の街・一「一緒に捕まった麻口が、どこへ盥回(タラヒマワ)しにせられたか、無論容作は知らなかった」

【漢字辞典】

「たらいまわし」を漢字で書くと「盥回し」と表記する。

スポンサーリンク