【意味】
叩き台(たたきだい)とは、さまざまな検討や批判を加えて、よりよい成案を得るために出される原案のこと。
【語源・由来・成り立ち】
叩き台(たたきだい)の語源・由来について、「たたき台」の語源は、鍛冶屋にある。鍛冶屋は、製品を作るときに金属を熱いうちに叩いて形づくる。このとき金属を叩くために乗せる専用の台があり「たたき台」という。
「たたき台」が「仮の案」という意味で使われるようになったのは、「仮」なので他の人の意見などを出してもらいながら、何度も叩いて精度を高めていくという意味からだと言われている。
【実例・用例】
*私の浅草〔1976〕〈沢村貞子〉タンカバイ「どさりとバナナを、台の上へ投げ出す。たたずんでいる客に誰彼の見境いなく毒づきながら、たたき台の棒は、パシリ、パシリと景気のいい音をたてつづける」
【漢字辞典】
「たたきだい」を漢字で書くと「叩き台」と表記する。