【意味】
手玉に取る(てだまにとる)とは、自分の思うままに人を動かすこと。
【名前の由来語源・成り立ち】
手玉に取る(てだまにとる)の語源・由来について、「手玉」は、布の袋に小豆などを入れて縫いくるんだものであり、女の子が遊びに使うための「お手玉」のことをさす。
このお手玉を曲芸師が自由自在にあやつったところから、転じて人を翻弄(ほんろう)する意味に使われるようになった。
なお「手玉」は、手であつかう玉であるから「手」を付けたものである。
【使い方・用例・実例】
*西洋道中膝栗毛〔1870〜76〕〈仮名垣魯文〉五・上「此奴等をなげつけるのは孩児(がき)を手玉(テダマ)にとるやうなもんだが」
*続あにいもうと〔1934〕〈室生犀星〉「そこらの白粉で首もよく曲らないすべたを手玉にとってゐるひまがあったら」
【漢字辞典】
「てだまにとる」を漢字で書くと「手玉に取る」と表記する。