【意味】
天狗になる (てんぐになる)とは、得意になる。鼻高々になる。いい気になって自慢する。
【名前の由来語源・成り立ち】
天狗になる (てんぐになる)の名前の由来語源について、「天狗」は深山にすむという想像上の妖怪。赤い顔をし、鼻が異様に高く、山伏姿で、手には団扇や混合杖を持ち、翼があって空を自在に飛び回り、神通力をもつとされる。その天狗の鼻が高いところからたとえていうもの。
また、実力もないのに自慢したり、怨恨や憤慨によって堕落した僧侶は天狗道という魔道に落ちると言われ、そこから、高慢になる、自慢することをいうようになったともされる。
【使い方・用例・実例】
*鳥影〔1908〕〈石川啄木〉一・五「仲々得意よ。そして少し天狗になってるけど、真箇(ほんと)に巧いと思ふのもあるわ」
【漢字辞典】
「てんぐになる」を漢字で書くと「天狗になる」と表記する。