【意味】
ト書き (とがき)とは、演劇脚本で、せりふに添えて演技、演出、舞台装置などの説明を書き示したもの。歌舞伎脚本などで「ト幕明く」「ト思入れあって」などと書いたところからいう。
【名前の由来語源・成り立ち】
ト書き (とがき)の名前の由来語源について、「…ト言って前を見る」のように、「…ト」の形で書かれることから。
【使い方・用例・実例】
*絵本戯場年中鑑〔1803〕下「此内にト書(トガキ)とて一段下(さげ)て書(かい)たる処あり」
*青年〔1910〜11〕〈森鴎外〉二〇「ここの処が只のと書きだとは思はれない程、美しく書いてありますね」
【漢字辞典】
「とがき」を漢字で書くと「ト書き」と表記する。