【意味】
兎に角(とにかく)とは、何はともあれ。いずれにしても。ともかく。
【名前の由来語源・成り立ち】
兎に角(とにかく)の名前の由来語源について、古い語形は「とにかくに」で、最後の「に」が脱落して「とにかく」が成立した。「と」はそのように、「かく」はこのようにの意味の副詞で、あれこれと、何やかやというのが本来の意味。
それが転じて、何かにつけて、いずれにせよという意味になった。
【使い方・用例・実例】
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉一二七「言葉の上は兎(ト)に角(カク)、実際に愛を体得する上に於て、お秀はとてもお延の敵でなかった」
【漢字辞典】
「とにかく」を漢字で表記すると「兎に角」。