【意味】
咄嗟 (とっさ)とは、ごくわずかな時間。瞬間。たちどころであるさま。
【名前の由来語源・成り立ち】
咄嗟 (とっさ)の名前の由来語源について、もともとは中国語から。
「咄」は、日本では「はなし」と読んで落語のことをさしたりするが、本来は舌打ちをすることや、舌打ちの音を意味する。「嗟」は中国人が感動したときに発する舌打ちの擬音語。
つまり、「咄」も「嗟」一瞬の行為であることから、きわめて短い時間を「咄嗟」という。
【使い方・用例・実例】
*禽獣〔1933〕〈川端康成〉「それにしても、なぜ自分は咄嗟(トッサ)に扉の蔭へ隠れたのかしら」
*自由学校〔1950〕〈獅子文六〉悪い日「口をきくだけでもむつかしい、とっさの場合なのだ」
【漢字辞典】
「とっさ」を漢字で書くと「咄嗟 (とっさ)」と表記する。