【意味】
途轍もない(とてつもない)とは、すじみちに合わない。全く道理に合わない。とんでもない。また、きわめて図抜けている。途方もない。とてつない。とてっぽうもない。
【名前の由来語源・成り立ち】
途轍もない(とてつもない)の語源・由来について、「途」は道、「轍」はわだちで、道に残した車輪の跡のこと。中世では、それが転じて筋道・道理の意味になった。
その後、近世になって「途轍もない」の形で、常識はずれだ、途方もないの意味として用いられるようになった。
【使い方・用例・実例】
*滑稽本・田舎草紙〔1804〕二「アニほんとうにか、ヤレハア、とてつもないくらひぬけだアのし」
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉後・三七「葉子が時々途轍(トテツ)もなく判り切った事を少女見たいな無邪気さで云ふ」
【漢字辞典】
「とてつもない」を漢字で書くと「途轍もない」と表記する。