【意味】
杜氏(とうじ)とは、酒造家で酒を醸造する職人の長(おさ)。また、酒つくりの職人。さかとうじ。とじ。
【名前の由来語源・成り立ち】
杜氏(とうじ)の名前の由来語源について、杜氏は、もともと刀自(とじ)から出た語といわれる。
刀自は「戸主(とぬし)」が変化した語で、家事を取り仕切る女性の意。古く酒造りに女性が関わっていたことの名残といわれる。「杜氏」は当て字。
【使い方・用例・実例】
*東雅〔1717〕五「夫(おうと)妻(め) 〈略〉世に酒造りて商ふ者の家にて、酒造る事をしるものをとうじといふもまた刀自也」
*越前竹人形〔1963〕〈水上勉〉一六「もともと、この遊里は、付近にある酒問屋の職人や杜氏(トウジ)で栄えた町である」
【漢字辞典】
「とうじ」を漢字で書くと「杜氏」と表記する。