【意味】
つかぬこととは、それまでの話となんら関係のないこと。だしぬけのこと。とっぴなこと。思いがけないこと。
【名前の由来語源・成り立ち】
つかぬことの名前の由来語源について、思いがけない意の「思いつかぬ」の上略ともいわれるが、話題を変える場面で用いられるので、単に動詞「付く」に打ち消しの助動詞「ず」の連用形「ぬ」がついて、「それまでの話に結びつかない、関連しない」の意を表したものと考えられる。
【使い方・用例・実例】
*金色夜叉〔1897〜98〕〈尾崎紅葉〉中・四「付かない事をお聞き申すやうですが那処にお父様とお話をして被在るのは何地の方ですか」
*はやり唄〔1902〕〈小杉天外〉七「と秀吉は急に附かぬ事を叫んだ」
【漢字辞典】
「つかぬこと」の漢字表記は不明。