【意味】
韋駄天 (いだてん)とは、足の速い人のたとえ。
【名前の由来語源・成り立ち】
韋駄天 (いだてん)の名前の由来語源について、本来はバラモン教の神で、仏教に取り入れられ、仏教の守護神となったもの。
「韋駄」はサンスクリット語Skandaの音写で「私建陀」と漢訳されたが、転写する過程で誤記され、「韋駄」となってしまったとされる。「天」は神の意。
この韋駄天は、仏舎利(ぶっしゃり)を盗んだ捷疾鬼(しょうしつき)を追いかけて取り返したことから、足の速い神とされ、足の速い人のたとえに用いられるようになった。
【使い方・用例・実例】
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉八「根拠地の方へ韋駄天の如く逃げて行く」
【漢字辞典】
「いだてん」を漢字で書くと「韋駄天」と表記する。