【意味】
含嗽(うがい)とは、口中や喉などを洗浄するため、水・薬などを口に含み、はきだすこと。
【語源・由来・成り立ち】
含嗽(うがい)の語源・由来について、アユなどを獲る漁法で有名な「鵜飼(うかい)」が元となっている。鵜飼は、かがり火を焚いて鮎などを近寄らせ、鵜に魚を水中で飲み込ませた後に引き上げて吐かせるという漁法の一連の動作からも連想できるように、含嗽(うがい)の動作と似ていることから、「うがい」と呼ばれるようになった。
なお10世紀ころからみられる語であり、「含嗽」は漢語、「嗽」の字はうがいをするという意味である。
【実例・用例】
*水鏡〔12C後〕上・允恭天皇「水をとりて御うがひを奉り給ひしついでに」
*浮世草子・好色一代男〔1682〕六・五「鵜飼(ウカイ)百度、髪いそがずなで付させ、香炉ふたつを両袖にとどめ」
【漢字辞典】
「うがい」を漢字で書くと「含嗽」と表記する。