【意味】
魚心(うおごころ)とは、相手側を思う気持ち。
【語源・由来・成り立ち】
魚心(うおごころ)の語源・由来について、「魚心あれば水心(うおごころあれば、みずごころ)」という慣用句から生じた語である。慣用句の意味は、「相手が好意を示せば、自分も相手に好意を示す気になる。相手の出方しだいでこちらの応じ方が決まる」ということ。
この慣用句はもともと「魚、心あれば、水、心あり」の表記であったが、「魚、心」を「うおごころ」と読まれたことにより、そこから「魚心」という語が派生したとされる。
【実例・用例】
*雑俳・都の花〔1728〕「魚心なけれど彌陀は細心」
*雑俳・柳多留‐一三六〔1834〕「魚ごころあって孝子の手にかかり」
【漢字辞典】
「うおごころ」を漢字で書くと「魚心」と表記する。