【意味】
ユリ科ネギ属の栽培植物で、葉を野菜として利用する。ネギと分球型タマネギの交配に由来し、鱗茎は長卵形で赤褐色の外皮におおわれる。葉はネギより細く叢生(そうせい)。夏季休眠する。株分けで繁殖。葉を食用にするため栽培される。
【名前の由来語源・成り立ち】
分葱(ワケギ)の名前の語源について、古くは「フユキ」と呼ばれており、この植物が夏季に休眠することからの命名された。「キ(葱)」はネギの古称。「ワケギ」の名は中世からで、これは株分けで繁殖することにもとづく。
【用例・実例】
*博物図教授法〔1876〜77〕〈安倍為任〉一「分葱(ワケギ)は葷辛類にして五月頃より葉茎共に食す形ち葱より細小なり」
【漢字辞典】
「ワケギ」を漢字で書くと「分葱」と表記する。