【意味】
渡りに船とは、必要なものや望ましい状態が、ちょうど都合よくそろうこと。渡しに船。渡りの船。
【名前の由来語源・成り立ち】
渡りに船の名前の由来について、『法華経』という仏教の書物の中の「薬王品(やくおうぼん)」にある「渡りに船を得たるが如く(わたりにふねをえたるがごとく)」の川の向こう岸に渡ろうとしていたとき、都合よく船が置いてあったことに由来する。
【用例・実例】
*木乃伊の口紅〔1913〕〈田村俊子〉九「新聞で見た新劇団の女優募集の記事はこの場合のみのるには渡りに船であった」
【漢字辞典】
「わたりにふね」を漢字で書くと「渡りに船」と表記する。