【意味】
藪から棒(やぶからぼう)とは、他人からの働きかけが、その手前の動作や発言と関連が全くなく、唐突であるさまのたとえ。だしぬけであるさま。突然であるさま。寝耳に水。窓から鑓(やり)。
【名前の由来語源・成り立ち】
藪から棒(やぶからぼう)の名前の由来について、「藪から棒を(突き)出す」が省略されたもの。
藪の中は外からわからない。その藪から急に棒を突き出すとびっくりする。そこから、人の意表をついて行動したり、予想外のことが起こるたとえとして使われるようになった。
【用例・実例】
*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一六「訳も話さないで、藪から棒にそんな無理を云ったって」
【漢字辞典】
「やぶからぼう」を漢字で書くと「藪から棒」と表記する。