【意味】
矢車草(ヤグルマソウ)とは、ユキノシタ科の多年草。北海道、本州の深山に生える。高さ一〜一・五メートル。葉は大きな掌状複葉で、普通五枚の小葉が矢車形につく。
【名前の由来語源・成り立ち】
矢車草(ヤグルマソウ)の名前の由来について、5枚の輪場についた複葉が、端午の節句の鯉のぼりにそえる「矢車」に似ていることからの命名である。
ヤグルマギク(矢車菊)のことをヤグルマソウと呼ぶこともあるが、こちらはヨーロッパ原産のキク科の一年草で、花の形を矢車に見立てたもの。
【用例・実例】
*惜命(角川文庫所収)〔1950〕〈石田波郷〉「矢車草病者その妻に触るるなし」
【漢字辞典】
「やぐるまそう」を漢字で書くと「矢車草」と表記する。