【意味】
焼きを入れるとは、人に苦しみなどを与えて鍛える。ゆるんだ気持をひき締めさせる。ぼんやりしているものに活を入れる。または制裁を加える。
【名前の由来語源・成り立ち】
焼きを入れるの名前の由来について、本来は、刃物を固くし、切れ味をよくするために、刃を真っ赤に焼いてたたき、鍛えることをいう。
また、火が回りすぎると逆にもろくなったり、切れ味が悪くなることから、年を取るなどして頭の回転や腕前が鈍ること、役に立たなくなることをたとえて「焼きが回る」という。
【用例・実例】
*帰郷〔1948〕〈大仏次郎〉再会「君の厚ぼったく鈍感な顔附に、少し焼を入れて、他人の苦痛をわかるやうにしてやる」
【漢字辞典】
「やきをいれる」を漢字で書くと「焼きを入れる」と表記する。