【意味】
①不治の病気にかかる。また、病気が重くなって治る見込みがなくなる。
②ある物事に極端に熱中して、手のつけられないほどになる。
【語源・由来・発祥・成り立ち】
「膏(こう)」は胸の下の方、「肓(こう)」は胸部と腹部との間の薄い膜をさす。ともに治療しにくいところとされる部位である。中国春秋時代、晉の役人が病気になり、秦から名医を呼んだところ、病気が二童子となって、名医が来るから肓の上と膏の下にかくれようと話している夢を見た。その後、医者が到着して診察すると、病根が肓の上と膏の下にはいってしまっているから治療できないと言った故事が由来となった。
⇒こうこうにる(膏肓に入る)
【漢字辞典】
「やまいこうこうにいる」を漢字で書くと「病膏肓に入る」と表記する。