【意味】
やんごとないとは、やむを得ないこと。よんどころない。なおざりにできない。打ち捨てておかれない。
【名前の由来語源・成り立ち】
やんごとないの由来について、やんごとないとは、「止む事無し」が一語化したもので、止むに止まれぬ、捨てておけないというのが原義。そこから、「重んずべきだ、特別に扱うべきだ」という意味に発展したといわれる。
【実例・用例】
*増鏡〔1368〜76頃〕六・おりゐる雲「かかる御家のさかへを、みづからもやんごとなしと思しつづけて」
*談義本・根無草〔1763〜69〕前・四「先程ふつつかなる口ずさみに、やんごとなき御脇給はりしより、只人ならず見参らせたり」
【漢字辞典】
「やんごとない」を漢字で書くと「止ん事無い」と表記する。