香具師【やし】

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【意味】

香具師(やし)とは、テキ屋とも呼ばれ、祭礼または縁日などの人出の多い所で、路上で見せ物などを興行し、また、品物を路上で独特の口調や大声でことば巧みに売るのを業とする者。露天商の場所割りやその世話をする者もいう。山師。香具師(こうぐし)。

【名前の由来語源・成り立ち】

香具師(やし)の名前の由来について、はじめは薬や香具(香道で用いる道具)などを扱っており、「香具師(こうぐし)」の字が当てられた。

語源については諸説あり、野武士が飢えをしのぐために薬売りをしたことから「野士(やし)」とする説や、売薬行商の元祖である弥四郎(やしろう)にちなむとする説、また、「山師(やまし)」を略したとする説などがある。

【用例・実例】

*今弁慶〔1891〕〈江見水蔭〉四「伊勢の香具師(ヤシ)が訪来りて、彼の大鷲を売呉よと、連りに懇願なしける故」

【漢字辞典】

「やし」を漢字で書くと「香具師」「野師」「彌四」「野士」と表記する。

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