【意味】
散切り頭(ざんぎりあたま)とは、月代(さかやき)を剃らないで、後ろへなでつけた髪形にした頭。
【語源・由来・成り立ち】
散切り頭(ざんぎりあたま)の語源・由来について、「ざんぎり」の「ざん」は「散(さん)」である。結髪が普通であった時代に、髪を散らしているのは特殊であった。
古く六世紀の人物埴輪像にもみられる髪形ではあるが、明治以降に流行したようだ。
【実例・用例】
*文明開化〔1873〜74〕〈加藤祐一〉初・上「二三年あとに流行したうたに、ざんぎり天窓(アタマ)を叩いて見たら、文明開化の音がするとうたふたが」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉一五「年比四十を六つ七つも越えたりと見ゆる斬髪(ザンギリ)あたま」
【漢字辞典】
「ざんぎりあたま」を漢字で書くと「散切り頭」と表記する。