【意味】
かまびすしいとは、(音や声が)やかましい。さわがしい。かしましい。かまみすし。
【語源・由来・成り立ち】
かまびすしいの語源・由来について、昔、漢文の中の表現で「かまびすし」という表現があった。
古代日本ではこれと同じような意味合いで「かしがまし」という表現が用いられていたが、これが口語となって「かしかまし」となり、さらに変化して「やかましい」「さわがしい」という言葉が生まれたとされる。
別の説として、釜の中で煮えかえるように人が集まり騒ぐさまをいうところから、カマは釜の義、ビはブリの約、スは集まるの義。またカミは獣類が食を争ってかみ合うのにたとえ、カマはカミアの約。
【使い方・実例・用例】
*東京日日新聞‐明治一六年〔1883〕八月三日「先般来名古屋にて松平良七の松平慶承が公判を開かれしに、一般の評判囂すしく」
*田舎教師〔1909〕〈田山花袋〉一五「森には蝉の鳴声が喧(カマビス)しく聞えた」
【漢字辞典】
「かまびすしい」を漢字で書くと「喧しい」「囂しい」と表記する。