【意味】
瀬戸物(せともの)とは、愛知県瀬戸市を中心に産出される陶磁器。瀬戸焼。転じて、陶磁器の総称。やきもの。
【語源・由来・成り立ち】
瀬戸の陶磁器は、鎌倉時代に中国(宋)から伝えられ栄えた。近世になると次第に九州の陶磁器に押されていったが、明治期には需要が拡大し、再び発展した。
語源としては、焼き物と瀬戸が組み合わさって「瀬戸物(セトモノ)」となったとされる。
現代方言では、近畿以東にセトモノ、北陸・中国・四国・東九州にカラツモノ(佐賀県唐津から)、西九州・沖縄にヤキモノが分布している。
陶磁器を表わすことばとしては、おそらくヤキモノが最も古く、次にセトモノが広がり、九州の陶磁器の隆盛に伴って、カラツモノが西日本を中心に広まったと考えられる。
【使い方・実例・用例】
*遅くまで起きてたら瀬戸物が割れるような音がした。
【漢字辞典】
「せともの」を漢字で書くと「瀬戸物」と表記する。