側杖/傍杖【そばづえ】

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【意味】

側杖(そばづえ)とは、、争いのそばにいたために、思いがけない被害をこうむること。自分と関係ないことのために受ける被害。とばっちり。まきぞえ。
側杖を食う(そばづえをくう)

【語源・由来・成り立ち】

側杖(そばづえ)の語源・由来について、「側杖」とは、けんかをしている人の振り回す杖が側にいた人に当たって被害をこうむることにちなむ。

それが転じて、たまたまその場にいたために、思わぬ被害を受けることの意で用いられるようになった。当初は「側杖に合う」の形で用いられていたが、江戸時代より「側杖を食う」の形が現れた。「食う」は身に受ける意を表す。

【使い方・実例・用例】

*細君〔1889〕〈坪内逍遙〉一「恐ろしく主人は立腹し、夫人まで傍杖(ソバヅヱ)の小言を貰ひぬ」

*たけくらべ〔1895〜96〕〈樋口一葉〉一「うしろに切火打かくる女房の顔もこれが見納めか十人きりの側杖(ソバヅエ)無理情死(しんぢう)のしそこね」

【漢字辞典】

「そばづえ」を漢字で書くと「側杖」「傍杖」と表記する。

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