【意味】
杓文字(しゃもじ)とは、汁や飯などをすくう道具。めしじゃくし。いいがい。
【語源・由来・成り立ち】
杓文字(しゃもじ)の語源・由来について、「しゃくし(杓子)」が近世以降に一般語化した語である。この変化を「文字詞(もじことば)」と言い、「湯具⇒ゆもじ」、「髪⇒かもじ」などと同じ類いである。
「しゃもじ」は飯杓子と汁杓子のどちらも指したが、のちに両者を区別するために、前者を「(お)しゃもじ」、後者を「お玉(杓子)」と言い分けるようになった。
【使い方・実例・用例】
*女重宝記(元祿五年)〔1692〕一・五「しゃくしは しゃもじ」
*雑俳・軽口頓作〔1709〕「むつかしい・しゃもじなんどと御所の内」
【漢字辞典】
「しゃもじ」を漢字で書くと「杓文字」と表記する。