阿る【おもねる】

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【意味】

おもねる(阿る)とは、おべっかを使う。他人のきげんを取って、気にいられようとする。追従(ついしょう)する。へつらう。

【語源・由来・成り立ち】

おもねる(阿る)の語源・由来について、「へつらふ」とほぼ同義であるが、「へつらふ」が、「へ(辺)につらふ(まとわる)」を起源とし、「是によって一門にはあたまれて平家にへつらひけるが」〔平家‐七・主上都落〕のように、配下に属する意が強いのに対し、「おもねる」は、「手厚くもてなして、親しみを示す(日葡辞書)」のように、対象の機嫌をとる姿勢が強く、時に金品の贈与を伴うこともある。

【使い方・実例・用例】

*太平記〔14C後〕二・長崎新左衛門尉意見事「当座の頭人評定衆、権勢にや阿(ヲモネリ)けん、又愚案にや落けん」

*洒落本・女鬼産〔1779〕「閻王〈略〉出御あれば、おもねりへつらう十王冥官おのおの御前へ伺公ある」

【漢字辞典】

「おもねる」を漢字で書くと「阿る」と表記する。

【おもねるの類語・関連語】

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